Thursday 20 October 2016

粋なお会計(Canary Wharf) 


青空の気持ちいい日曜日、ロンドン東部にあるカナリーワーフ(Canary Wharf)へ散歩に出かけた。ここはテムズ川沿いにある再開発地域で、ロンドンでは珍しい高層ビルが建ちならんでいる。かつては西インド会社が経営する商業埠頭として栄えたカナリーワーフ。カナリーワーフという名前はカナリア諸島との貿易に由来するそうだ。現在は古くからある金融街シティに並ぶ、イギリスの金融の中心として栄えているビジネス街だ。


私たちは地下鉄で行ったけれど、River bus(水上バス)で向かうこともできる。手前に写っているのが水上バスの停留所。ロンドンでは日が暮れるのがすっかり早くなり、18時ごろには写真くらいの暗さになる。7月や8月は22時ごろまでこのぐらい明るく、街中は短い夏を楽しもうという活気に溢れていた。これからどんどん日が暮れるのが早くなり、16時ごろには真っ暗になってしまうらしい。

青空の気持ちいい、と冒頭に書いたけれど通り雨が降るのがロンドン。地下鉄の駅からThe West India docksに向かう途中、 激しい雨が降ったのでアーケードで雨宿り。そう、余談なのだけれど、屋根がついている歩道って日本語でなんていうのだろうと思い「屋根がついている歩道 言葉」で検索したら「アーケード」と出てきて −結局日本語ではなかったのだけれど−、ああそうだったとWikipediaを読んでいたら私の故郷大分県が誇るガレリア竹町が「日本最大の断面を有するアーケード商店街として紹介されていたことにとても驚いた。そしてさらに驚いたのがガレリアとはイタリア語で屋根付き商店街を意味するということ。無口なマスターが作るホットサンドが本当に美味しい喫茶店の珈琲かわい、100円の映画パンフレットを買いあさった古本屋のカモシカ書店、ピンクのスウェードでできたヘアゴムや目の覚めるような緑色のサンダルを買ったアジアン雑貨のお店カサデロコ。つぎ大分へ帰るのは2年後かなあ。大きな駅ビルがすぐそばにでき、かつての活気を失ったガレリア竹町だけれど、気に入りのお店がずっとそこにありますように。


ロンドン情報のブログが思いがけず大分情報になってしまったけれど、写真はWest India docksに向かう橋。橋の向こうに見えるのはMuseum of London docklands、その向こうにぼんやりと虹が見えるかな。


橋のたもとから、前衛的な建築が目に入ったので行ってみるとCrossrail stationという駅ビルだった。屋上庭園にはなぜか日本から輸入したJapanese maple (もみじ)、木蓮、熊笹や中国から輸入した竹などが植えられていた。貿易で栄えたことに由来している、のかどうかは分からないけれど。



そのあとテムズ川沿いをLondon Bridgeまで歩こうという計画だったのでその前に腹ごしらえ。渡英前、東京での最後の晩餐に食べた程すきな一風堂がなんとCrossrail Stationの中に入っていたので行ってみることに。晩御飯には早い中途半端な時間だったので2人で赤からラーメンと焼き餃子を分け合って食べ、梅酒を1杯ずつ飲んだ。


久しぶりの一風堂はやっぱり美味しくて、ものすごい勢いで食べた。あまりに興奮して写真を撮る暇もなかったほど。テーブルに高菜や紅生姜、ピリ辛のもやしがないのは残念だったけれど。そういえば、東京にいたころアルバイト先で「高菜」をお客さんに言ったところ、イントネーションが違って全く通じなかったことがあった。東京の人は高菜を魚と同じリズムでいうけれど、私たちは「た」にアクセントを置くので「わかめ」のようなリズムになる。


お会計はこんな粋な容器に入って出てくる。噂に聞いていた通りやはり割高だけれど、ロンドンで日本と同じ味が食べられるなら仕方ないのかもしれない。たまの贅沢にまたいつか来たいと思った。もし海外にいる友人へのお土産で悩んでいる人がいたら、セブンイレブンに売っている一風堂のインスタントラーメンを買ってあげてください。かなりかさばるのでスーツケースの幅をとると思うけれどきっと喜ばれるはず、って私だけかな。

長くなってしまったので、London Bridgeまで5km強を歩いた話は次回に。

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