先週、7泊8日でイギリス国内を旅してきた。イングランド北部に位置するヨーク(York)、スコットランドの首都エディンバラ(Edinburgh) 、スコットランドのおよそ中央にある小さな村キリン(Killin)、そしてスコットランドで最大の人口を誇るグラスゴー(Glasgow)。表情豊かな方言、さまざまな街の色。記憶が色あせてしまう前に、ここに残しておこうと思う。
まずはヨークでの出来事から。ロンドンにあるハリーポッターで有名なKings Cross Stationからヴァージントレインに揺られること2時間、York Stationに到着。ここは駅そのものがとても美しく、わたしはしばらく見とれてしまった。なんと1877年に完成し、増築、修理を繰り返し今にいたるのだそう。
ヨークは街の中心をぐるりと囲むように城壁があり、城壁の中を歩きながら散策ができる。その途中で偶然見つけたのが Grays Courtというホテル。おどろくことに1080年に建てられたという。城壁からみえるガーデンの美しいこと。9月中旬にしてはめずらしく、とても暑い日だった。日差しがさんさんと降り注ぐなか、日傘のあるテーブルでプロセッコや冷えたビールを楽しむ人たち。
手入れの行き届いた個性的な花々は淡い紫やピンク、黄色、オレンジ、どれも控えめだが可憐でモネの絵画を見ているようだった。
ガーデンだけでなく内装も素晴らしかった。控えめで上品で、とてもセンスがいい。このホテルは普段、ウェディングに使われることも多いのだそうだ。
Grays Courtを出て、石畳の小道を歩いて行くと5分もせずにヨークでいちばんの観光名所York Minsterがあらわれる。北ヨーロッパで最大の中世ゴシック大聖堂であるYork Minsterは800年前に建てられた。照りつけるような暑さだった街中と比べ、大聖堂の中はひんやりと肌寒く、薄暗い世界に色とりどりのステンドグラスが広がっていた。
大聖堂の上からは中世の街並を一望できる。250年の歳月をかけて創られたという大聖堂。その隣の広場でストリートミュージシャンが奏でていた、サイモン&ガーファンクルのThe Sound of Silenceのやさしく悲しい音色がこの街にとてもよく似合っていた。
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