Friday, 7 October 2016

お皿のようなプディング (York旅行記2)



ヨークの旅でなんといっても美味しかったのはヨークシャープディング。日本ではなじみのない食べ物だが、イギリスでは日曜日に食べるサンデーローストの付け合わせとしておなじみ。例えるならば、しっかり焼き上げたシュークリームの皮のような物で、ほのかにたまごの甘みがする。サンデーローストはイギリスの伝統料理のひとつで、ローストした肉―多くの場合、ビーフ・ポーク・チキン・ラムから選ぶことができる―、ローストポテト、にんじんやキャベツ等野菜の付け合わせ、そしてヨークシャープディングにたっぷりとグレイビーソースをかけて食べる料理である。日曜日のパブやレストランは、サンデーロースト目当ての人々でとても賑わう。親子三世代で、久しぶりに会う友人と、恋人同士で、ちょっと特別なサンデーブランチという風に。

そのサンデーローストは、産業革命時代のヨークシャーが発祥の地だと言う。なので、サンデーローストにヨークシャープディングは欠かせない。本場のヨークシャープディングは見た目からしてロンドンのそれと全く違ったのでとても驚いた。ロンドンで食べたヨークシャープディングはきのこのように丸っこい形で、中に何も入っていないシュークリームのようだった。手でちぎって、グレイビーソースをつけながら食べた。ヨークで食べたヨークシャープディングは大きなお皿のような形をしており、なかにローストポークとたっぷりのグレイビーソースが入っていた。そのおいしいこと!




↑ロンドンのパブで食べたポークロースト
上に乗っている丸いものがヨークシャープディング

↑ヨークのパブで食べたポークロースト
大きなヨークシャープディングの器のなかに
豚肉とグレイビーソースが入っている。
値段もリーズナブルでおすすめ。


わたしたちが行ったのは、前回のブログで触れたヨークミンスターのすぐ近くにあるパブ「HOLE IN WALL」。パブへ行ったのは水曜日。でも大丈夫、日曜日じゃなくてもヨークシャープディングを楽しむことができます。ロンドンでは日曜日しか食べられないサンデーローストも、さすがは名物、ヨークでは毎日食べられるところが多いみたい。このパブはビーフとポークの二種類。付け合わせはゆでたポテト、にんじん、グリンピース、インゲン。そしてアップルソース。このアップルソースは甘さが控えめのりんごジャムのようなもので、ローストポークには欠かせない。ソースの種類は肉によって異なり、ローストビーフはぴりっと辛いホースラディッシュソース、ローストラムは羊肉の臭みを消すミントソース、ローストチキンにはとろっとしたブレッドソースがそれぞれ添えられる。


↑パブの店内。昼間からビールで一杯するひとも多い↓



イギリスではいたるところにパブがある。一口にパブと言っても、ビールに特化したところ、夜になると踊る若者で賑わうところ、ドッグフレンドリーで地元の人に愛されるところなどさまざまだ。なかでもレストランのように料理に力を入れているガストロパブは旅行で来た人にぴったり。手頃な値段で、イギリス料理を楽しむことができる。イギリス料理と言えば「まずい」というイメージが先行しているが意外や意外、おいしいものもたくさんあります。パブは昼から開いているので、観光の合間にパイントビールとイギリス料理で休憩するのもおすすめ。

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🚃おまけ
ヨークで行ったNational Railway Museumは、入館料無料なのに充実の内容でおすすめ。1900年代前半の寝台列車や貨物列車などもあり、電車と人の関わり方が時代とともにどのように変化していったのかを目で見ることができます。






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