Thursday, 8 December 2016

Fish&Chipsは長生きの秘訣(ロンドンナーおすすめのレストラン)

イギリスの食べ物と聞いて何を思い浮かべますか?これはなかなか難しい質問で、わたしはイギリスに来るまでは片手に収まるくらいしか思いつかなかった。「イギリスは料理がまずい」というイメージが先行してあまり日本で紹介されていないからかもしれない。


そんな中でも、フィッシュ&チップスを思い浮かべる人はとても多いはず。なにせ、中学校の英語の教科書にも出ていたくらいだもの。2014年には六本木にフィッシュ&チップス専門店もオープンし、イギリス食文化外交の中心的役割を担うフィッシュ&チップス。イギリスに来たならやっぱり食べてみたいもの。今回はロンドンで評判のフィッシュ&チップスのお店をご紹介します。



1968年創業のToff's of Muswell Hill はロンドンの閑静な住宅街、マズウェルヒルにある。わたしがロンドンで最初に住んだフラットはこのマズウェルヒルにあった。マズウェルはとてもいい場所だ。メインストリートのMuswell Hill Broadway に行けば隠れ家のように落ち着くカフェや、昔ながらのベーカリー、レコードや手作り雑貨も扱うアンティークショップなど何でもあるし、少し歩けば木々の美しいAlexandra Palaceもある。家のビューイングに行ったとき、この街の雰囲気がとても気に入って決めたほどだ。

Muswell Hillからの眺め

Alexandra Palace

さて、このToff's of Muswell Hillを最初に知ったのは職場の面接のときだった。「マズウェルヒルに住んでるならToff'sは行った?行ってないの?ロンドンでも有名なフィッシュ&チッップスの店だから絶対行ったほうがいいよ」と言われたのだ。このToff's、数々の賞を受賞している老舗で、いつみても混み合っている。



私たちは3時ごろに行ったので待たずに座ることができた。5時までランチメニューがあり、Cod(タラ)とRock eel (岩うなぎ)のフィッシュ&チップスをそれぞれ頼んだ。店によってさまざまだが、魚はCodとHaddock(これもまたタラの一種)などの白身魚が一般的。付け合わせはMushy peasというグリーンピースをマッシュポテトのように潰してミントや塩とあえたものか、茹でたグリーンピースがよく用いられる。そしてタルタルソース、ケチャップ、ヴィネガー、塩胡椒、レモンを使って自分流に味をつけて食べる!そう、フィッシュ&チップス自体には味がついていないので自分で味付けをするのがポイント。

手前がCod、奥がRock Eel。ここの付け合わせはサラダ

ランチはこのほかに薄く切った食パンにバターを塗ったシンプルな-なぜかこれがとても美味しかった-サンドイッチと飲み物もセットで£9.75なので、ロンドンではかなりお得。さらに、このToffs’sは12歳以下には特別割引があるので、私たちが食べている間も、学校帰りの子どもたちがひっきりなしにTake away(持ち帰り)をしていた。もともとフィッシュ&チップスは花束のように新聞紙にくるまれていたそうで、ここでもTake awayは紙に包まれたフィッシュ&チップスを手づかみでそのまま食べる。



フィッシュ&チップスは美味しかった。私たちは空腹だったので黙々と食べた。魚はふっくらとしていて柔らかく、大きめに切られたチップス(フライドポテト)もほくほくしていて、家庭料理のような温かみのある味。ただこのフィッシュ&チップス、どちらも油で揚げているので見た目以上にお腹いっぱいになる。必死に食べて、それでもチップスを少し残してしまったのだけれど、隣のテーブルに一人で来ていた手押し車を持ったおばあさんがぺろりと、あっという間に完食していたので驚いた。やっぱり長生きするにはこれくらいの元気がなくちゃダメなんだなあ。彼女の孫くらいの年なのに残してしまって、なんだか少し恥ずかしい気持ちになった。


Toff's of Muswell Hill

38 Muswell Hill Broadway
London N10 3RT

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