Sunday, 18 December 2016

博物館、スパゲッティ、大聖堂 (イタリア旅行記11:バチカン市国編)




11回まで続いたイタリア旅行記もいよいよ今日でおわり。最終回はバチカン市国編です。バチカン市国へは、ほとんどの交通機関で行くことができる。私たちは地下鉄A線に乗りオッタヴィアーノ駅(Ottaviano)で下車、そこから歩いてバチカン博物館(MUSEI VATICANI)へ向かった。ウフィツィ美術館での反省を生かし、今回は前日にオンラインでチケットを購入(サイトはこちら)。4ユーロの手数料がかかるけれど、予約の価値はあると思う。朝10時ごろついたにもかかわらず、美術館の塀をぐるりと囲むようにして当日券の列ができていた。

バチカン博物館名物の螺旋階段

荷物チェックを済ませ、eチケットを紙のチケットに変えてもらう。印刷してきている人が多かったけれど、予約メールに届いた添付ファイルを見せただけでも大丈夫だった。バチカン博物館も、ウフィツィ美術館に続いて世界史資料集のオンパレード。ラオコーン、アテネの学堂、最後の審判といった名作を一度に見ることができる。




建物の中は様々な部屋に分かれていて階段を登ったり降りたり、中庭に出たり、細い廊下を通ったりする。最後の審判のあるシスティーナ大聖堂へ向かう途中に、モダンアートを展示しているスペースを通った。数々の作品の中にはサルバドール・ダリやレオナール・フジタの作品もある。華やかなルネサンスの作品、豪華な装飾の中でちょっとくらくらしていたので、このスペースが妙に気に入った。真っ白い壁に一つ一つの作品がひっそりと佇んでいて、とても美しかった。



3時間ほどかけてゆっくり美術館をまわり、すっかりお腹をすかせた私たちは、クロークのおじさんにおすすめのレストランを聞いてさっそく向かった。バチカン博物館から歩いて5分ほどのところにあるレストランで、前菜で頼んだハムの盛り合わせから、メインのスパゲッティまでとっても美味しかった。特にハムの盛り合わせは5〜6種類のハムが少しずつ楽しめる。付け合わせのガーリックトーストにのせて食べるときっと誰でも微笑んでしまう。もちろんワインと一緒に。「おじさんありがとう!」と言いながら食べた。

 Osteria Delle Commari
Via Santamaura, 23-00192 Roma

 

お腹を満たした後は、近くのスーパーでお土産を探し、次の目的地であるサン・ピエトロ大聖堂へ。ここでもセキュリティチェクを終えてから中へ入る。大聖堂は本当に無料でいいのかな、と思うほどだった。ミケランジェロのピエタ像もここで見ることができる。私たちは3時ごろいったのでほとんど並ばずに入ることができた。


大聖堂の中はひんやりとしていて、空気が澄んでいた。カトリックの総本山だけあって遠方から祈りにきている修道女・修道士や、懺悔のために訪れている人なども多く、改めてここが大聖堂であることを考えさせられる。旅行に行くと教会とか寺院とかモスクとかそういった宗教施設を観光名所として訪れることが多い。その建物が美しかったり、珍しかったり、歴史があったりということが主な理由で、いつも観光客で賑わっている。サン・ピエトロ大聖堂もバチカン市国の観光名所のひとつとして行ったのだけれど、ここが宗教的な場所であることを絶えず感じずにはいられなかった。こんなに空気が違うのだということに心底驚いた。


大聖堂を出た後はもう日も暮れかけていた。ジェラートを食べてバスに乗り空港へと向かった。

4泊5日で3都市をまわったイタリア旅行、お付き合いいただきありがとうございました。まだスロバキア、ハンガリー、スコットランドの旅行記も残っているので、イギリス情報の合間に少しずつ更新していけたらなと思っています。「イギリス情報」と書かれたバナーをクリックしていただけると励みになります🇮🇹

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🍕おまけ🍝
(左)空港で食べたピザですらとっても美味しかった (右)イタリアはノートの宝庫

(左)傭兵の制服          (右)虹


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