Tuesday, 20 December 2016

プレゼントとしての本(イギリスの本屋とクリスマス)


クリスマスも目前に迫り、プレゼント探しで忙しい人も多いのでは?そんな方にぜひおすすめなのが本屋さん。この時期は本屋さんのショーウィンドウもクリスマス色!ショーウィンドウに飾られた本たちは、その本屋が「今」薦めるものばかりなので眺めているだけで楽しい。ピカデリーサーカスにある1797年創業の老舗書店Hatchardsでは2016年の新刊と合わせて、"our favourite novellas of the past 200 years"と題してクラシック作品も選ばれていたのがとてもいいなと思った。すごくイギリスらしい。ちなみに、日本からは川端康成の「雪国」が選ばれていた。

店内の"our favourite novellas of the past 200 years"コーナー。
手前の青い表紙が「雪国」

プレゼントとしての本の利点はたくさんある。値段も丁度いいし、相手の年齢や性別も選ばない。変な色やデザインの装飾品のようにどうしたって使い道がないなんてことも、キャンドルや石鹸のように匂いが合わないということもない。

Hatchardsのクリスマスカタログ。店内で無料で配布されている。
装丁も美しく、ボリュームのある内容。
 

この前Waterstonesで見つけたアンソロジーは、もし誰かからもらったら素敵だなと思った。犬・猫・料理・海・セクシーなお姉さん、他にもいろんなイラストの表紙が平積みされていて、それぞれの本は表紙にちなんだ -例えば犬なら、いろんな作家が書いた犬の- 話だけを集めている。それから最近は有名なクラシック作品がつい集めたくなるような新しいデザインでリニューアルしていて、インテリアとしてもとてもおしゃれ。



本はちょっとという人には、本屋に売ってある雑貨がとても可愛いのでおすすめ。ペンギンブックスの表紙デザインのマグカップにトートバッグ。V&Aのブックマーカー、ちょっと変わった日記帳、おしゃれなノートに手紙セット。つい手に取ってしまうものばかり。

日本で買った「グレートギャッツビー」のトートバッグと
最近本屋で買った5年分の1行日記帳


この寒い時期に暖かい部屋で濃く入れた紅茶を飲みながら本を読むこと以上に幸せなことはない、と私は思う。誰かから本をもらうことはよくあることではないし、きっと特別なプレゼントになるはず。ただ一つ大切なことがある。もし本をあげたなら、こみ上げる好奇心はぐっと抑えて、絶対に感想を聞かないこと

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Monday, 19 December 2016

ケーキという名のビスケット、Tunnock's Tea cakes



このまえお気に入りのお菓子と出会った。クリスマス前だからと職場で上司がお菓子を配っていた。そのなかに赤とシルバーのラッピングに包まれたtea cakesというものがあった。まあるくて、手のひらに十分収まるくらいの大きさ。ケーキというくらいだから、何かスポンジでできたお菓子だろうなあとさほど期待していなかったのだけれど、食べてみて驚いた。ケーキじゃない!チョコレートでコーティングされたマシュマロで、底にはじゃこっとした食感のちょっと塩気の効いたクッキーが敷かれている。マシュマロは日本で食べていたそれのように弾力はなく、メレンゲのように口の中で溶けるほどなめらか。


自分でも買いたかったのでどこで売っているか聞こうと思い、他の上司に「あのケーキ美味しかったですね」というと「スコットランドのらしいよ」という一言。え、ロンドンじゃ買えないの?

その翌日、違う用事でpound land(1ポンドショップ)に行き、レジへ向かう途中でお菓子コーナーを通ると、そこには見覚えのある箱が!黄色に赤が可愛い箱の中に、赤とシルバーの包み紙にくるまれたtea cakesが入っていた。これも引き寄せたということなのか。普段はお菓子コーナーは素通りなのに、偶然通ったらそのtea cakesがぴかっと光って見えた。たまにそういうことがある。本屋でも服屋でも、何かがぴかっと光って見えるということ。


それにしても、あまりにあっけない再会でちょっと気が抜けてしまった。なんだ、pound landで買えるんだ。上司が言ったスコットランドとは一体なんだったのだろうと調べてみると、このTunnock's はスコットランドで一人の男性が始めたベーカリーからすべてが始まったのだそう。箱の裏には開店したベーカリーの前に立っている店主Tomの写真が印刷されている。小さなベーカリーから始まったこのtea cakesは今やイギリス全土はおろかアメリカにまで輸出されているそう。公式ホームページに成分表示が書いてあるのだが、同じ大きさのtea cakesがイギリスとアメリカでは、アメリカの方が4kcal高く作られている。脂質糖質がイギリスのそれより高いのがおそらく原因だろう。アメリカンにも受け入られる味を試行錯誤した結果なのかもしれない。イギリスのでも、砂糖とミルクなしのブラックティーのお茶請けにちょうどいいくらい甘いのだけれど。


 このtea cakesはスコットランドを代表するものの一つになっているようで、2014年にスコットランドはグラスゴーで開かれたCommonwealth Games(イギリス連邦に属する国々によって4年に1度開かれる総合競技大会)の開会式ではこのtea cakesの衣装をまとったダンサーも登場したそう。


さらに調べてみると、このtea cakesと同じ「チョコレートにコーティングされたマシュマロ」は1800年代のデンマークが始まりと言われているそうだ。しかし、世界各国にそれぞれ似たようなものがあり、イギリスではこのTunnock's tea cakesがその代表的存在。でもこのtea cakesという名前、ティーの味でもケーキでもないのにちょっと変。実はこのtea cakesという単語にはもともと「お茶請け」という意味があり、この「チョコレートにコーティングされたマシュマロ」であるところのtea cakesも、お茶請けとしてよく出されたことから今ではtea cakesという名前で親しまれているらしい。実際にTunnock's tea cakesはイギリスではビスケットの部類に含まれるそう。

偶然出会ったお菓子がここまで長い歴史を持っているとは思わなかった。まだまだ、イギリスには知らないことがたくさんある。

本日も読んでいただきありがとうございました☕️
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Sunday, 18 December 2016

博物館、スパゲッティ、大聖堂 (イタリア旅行記11:バチカン市国編)




11回まで続いたイタリア旅行記もいよいよ今日でおわり。最終回はバチカン市国編です。バチカン市国へは、ほとんどの交通機関で行くことができる。私たちは地下鉄A線に乗りオッタヴィアーノ駅(Ottaviano)で下車、そこから歩いてバチカン博物館(MUSEI VATICANI)へ向かった。ウフィツィ美術館での反省を生かし、今回は前日にオンラインでチケットを購入(サイトはこちら)。4ユーロの手数料がかかるけれど、予約の価値はあると思う。朝10時ごろついたにもかかわらず、美術館の塀をぐるりと囲むようにして当日券の列ができていた。

バチカン博物館名物の螺旋階段

荷物チェックを済ませ、eチケットを紙のチケットに変えてもらう。印刷してきている人が多かったけれど、予約メールに届いた添付ファイルを見せただけでも大丈夫だった。バチカン博物館も、ウフィツィ美術館に続いて世界史資料集のオンパレード。ラオコーン、アテネの学堂、最後の審判といった名作を一度に見ることができる。




建物の中は様々な部屋に分かれていて階段を登ったり降りたり、中庭に出たり、細い廊下を通ったりする。最後の審判のあるシスティーナ大聖堂へ向かう途中に、モダンアートを展示しているスペースを通った。数々の作品の中にはサルバドール・ダリやレオナール・フジタの作品もある。華やかなルネサンスの作品、豪華な装飾の中でちょっとくらくらしていたので、このスペースが妙に気に入った。真っ白い壁に一つ一つの作品がひっそりと佇んでいて、とても美しかった。



3時間ほどかけてゆっくり美術館をまわり、すっかりお腹をすかせた私たちは、クロークのおじさんにおすすめのレストランを聞いてさっそく向かった。バチカン博物館から歩いて5分ほどのところにあるレストランで、前菜で頼んだハムの盛り合わせから、メインのスパゲッティまでとっても美味しかった。特にハムの盛り合わせは5〜6種類のハムが少しずつ楽しめる。付け合わせのガーリックトーストにのせて食べるときっと誰でも微笑んでしまう。もちろんワインと一緒に。「おじさんありがとう!」と言いながら食べた。

 Osteria Delle Commari
Via Santamaura, 23-00192 Roma

 

お腹を満たした後は、近くのスーパーでお土産を探し、次の目的地であるサン・ピエトロ大聖堂へ。ここでもセキュリティチェクを終えてから中へ入る。大聖堂は本当に無料でいいのかな、と思うほどだった。ミケランジェロのピエタ像もここで見ることができる。私たちは3時ごろいったのでほとんど並ばずに入ることができた。


大聖堂の中はひんやりとしていて、空気が澄んでいた。カトリックの総本山だけあって遠方から祈りにきている修道女・修道士や、懺悔のために訪れている人なども多く、改めてここが大聖堂であることを考えさせられる。旅行に行くと教会とか寺院とかモスクとかそういった宗教施設を観光名所として訪れることが多い。その建物が美しかったり、珍しかったり、歴史があったりということが主な理由で、いつも観光客で賑わっている。サン・ピエトロ大聖堂もバチカン市国の観光名所のひとつとして行ったのだけれど、ここが宗教的な場所であることを絶えず感じずにはいられなかった。こんなに空気が違うのだということに心底驚いた。


大聖堂を出た後はもう日も暮れかけていた。ジェラートを食べてバスに乗り空港へと向かった。

4泊5日で3都市をまわったイタリア旅行、お付き合いいただきありがとうございました。まだスロバキア、ハンガリー、スコットランドの旅行記も残っているので、イギリス情報の合間に少しずつ更新していけたらなと思っています。「イギリス情報」と書かれたバナーをクリックしていただけると励みになります🇮🇹

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🍕おまけ🍝
(左)空港で食べたピザですらとっても美味しかった (右)イタリアはノートの宝庫

(左)傭兵の制服          (右)虹


Saturday, 17 December 2016

はいどらんじあ(イギリスへ渡った紫陽花たちの話)


6月に生まれたからか、私は紫陽花が好きだ。まだ幼稚園生だった頃、先生が毎月切り絵で教室をデコレーションしてくれるのが楽しみだった。4月は満開の桜、5月は鯉のぼり、6月は梅雨、7月は海にスイカ、8月は夏休みで、9月はお月見、10月は運動会、11月は紅葉、12月はクリスマス、1月はお正月、2月は雪、3月はイースター。どう考えたって6月がいちばんはずれ。カレンダーのデザインも6月はいつも雨に傘、ときどきカエルとカタツムリ。私は本当に不服だった。いちばん羨ましかったのは12月。どうしたって12月は可愛くなるから。

年少のとき、教室の前に大きな紫陽花が植わっていた。雨に濡れ、青々と輝く葉は幼い目にも美しかった。その景色を、今でもはっきりと思い浮かべることができる。紫陽花の向かいには薄いピンク色の下駄箱があり、その隣には水道があった。手を洗っていると、雨に打たれて色が濃くなった遊具が見えた。

私はその時から、紫陽花に親近感を抱いていた。地味な6月で、唯一美しい紫陽花にどれだけ救われたことか。お昼寝の時間、窓の外でざーざーと音を立てて雨が降っていた。セメントでできたテラスが黒々と濡れていて、その横で力強く雨を受け止める紫陽花を頼もしく思った。地味な6月に生まれた同志として。紫陽花の葉っぱをちぎって、丸めた粘土を包み桜餅を作ったことをなぜだか今でも覚えている。

大学のそばに、玉川上水があった。梅雨の時期は紫陽花が植えられていて、梅雨の時期になると一気に花を咲かす。水色だと思っていると、2つ隣はピンクだったり、その隣は渋い赤だったり、紫陽花は私たちを飽きさせない。この色の移ろいやすさが災いとなって、戦後まで日本では人気がなかったことを最近知った。また、花言葉の一つが「移り気・浮気」であることも。

ロンドンで初めて迎えた誕生日、家の近くでたくさんの紫陽花が花をつけた。いろんな家の庭や軒先に紫陽花が植わっていたのだ。私は途端に心強くなった。紫陽花はいつでも私を見守っていてくれる。色は暖色が多かった。それはヨーロッパの土壌がアルカリ性だからだそうだ。イギリスには1789年に中国から伝わり、その後フランスで育成が始まり、それが後のセイヨウアジサイ(hydrangea)へと発展し、大正時代に日本へ逆輸入されたらしい。


夏の花だと信じきっていた紫陽花が、である。12月のロンドンのフラワーマーケットで売られていたのである。白と薄い水色の美しい紫陽花はそこで神聖さと気品をまとって佇んでいた。家に帰って急いで調べてみたけれど、hydrangeaはここでも夏の花として親しまれているそう。ということは、温室か何かで育てられ季節を問わず販売されるほどここでは
人々に愛されているのか。その疑問はまだ解決していないけれど、私はたちまち嬉しくなった。

かつて、地味な梅雨に生まれた同志として生きてきた紫陽花が私と同じく日本からイギリスへと移住して、今では花束にされるほどの活躍を見せている。ましてや、12月に販売されるなんて!あの、どうしたって可愛くなる12月、のフラワーマーケットで!私はまだあの頃と同じ、垢抜けない梅雨の紫陽花のままだけれどいつかhydrangeaになれたらいいなと思う。場所によって色を変えながらしたたかに、そして力強く。


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Friday, 16 December 2016

花と幸せの町 (イーストロンドンColumbia Road Flower Market)


Columbia Road Flower Market  
E2 7RG

Old Street駅から歩いて15分ほどのところにあるColumbia Roadで、毎週日曜日に開かれているフラワーマーケットへ行ってきた。青空の澄んだ、気持ちのいい日曜日だった。ちょっと早く目が覚めたので、地下鉄に1時間ほどゆられ、はりきって出かけた。駅からマーケットへ向かう道の途中、自分の体ほどの大きさのクリスマスツリーをかついだお父さんや、色とりどりの花束を抱えたカップルとすれ違い、どうしたってわくわくしてしまう。


花を抱えた人たちを頼りにマーケットへたどり着くと、賑やかな呼び込みと声が聞こえてきた。声だけ聞いていたら朝の卸市場のようで、おもしろおかしく呼び込んだり、「come on, come on!」と声をはりあげている。マーケットでは切り花、鉢植え、球根などなんでも揃う。12月のフラワーマーケットはクリスマスに彩られていた。本物のツリーやクリスマスソングによく出てくるMistletoe(宿り木)をはじめて目にして、今年のクリスマスは日本にいないんだなぁと当たり前のことを考える。よく日本のクリスマスは恋人のもので、西欧は家族のものなんて言うけれど、それだけじゃなくてクリスマスの迎え方というか心構えのようなものも違う気がする。すごく温かい気持ちになる。



そしてこのマーケット、おしゃれな若者の街イーストロンドンにあるだけあって、来ている人たちを眺めているだけでもファッションショーのようで愉しい。別にみんなめかしこんでいるわけじゃなくて、普段着で近所にふらっと買い物に来ただけです、という顔をしている。だけど、やっぱりとてもおしゃれで、私にはハイストリートよりも魅力的にうつる。










マーケット自体はそんなに広くないのだけれど、近くには小さな雑貨店やコーヒースタンドなどが並んでいて、そこ一帯が小さな町のような感じだった。外とは違う空気感。みんな花を抱えて、嬉しそうで。マーケットは8時から3時までなので、散策の後は温かい飲み物を飲みながらShoreditchの方へ行き、古着を探したり、あてもなく歩いたり。特別ではないけれど、とても幸せな気持ちになった日曜日だった。

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Thursday, 15 December 2016

心踊る切符、ビスケットではさんだパン(チェコ旅行記3)


前回までのブログはこちら
🧀チェコ旅行記1 大衆食堂で食べたお肉のようなチーズフライ
📚チェコ旅行記2 世界いち美しい図書館


いよいよ今回でチェコ旅行記も最終回。ストラホフ修道院を出た頃にはもう日も沈み、あたりは真っ暗。トラムに乗って旧市街地へと向かった。トラムの切符は停留所にある券売機で買う。切符は時間制になっていて、たとえば30分の切符(24コルナ)を買えば、30分間どのトラムにも乗り放題。車内に時刻を刻印する小さな機械があるので、そこに切符を差し込んで刻印する。ハンガリーも、イタリアもトラムやバスは同じシステムだった。

上はトラム、下は高速バスのチケット

旅行中は毎日日記をつけていて、そこに切符や包み紙、とにかくその日に集めたものを貼るのが楽しみなのだけれど、チェコの切符は抜群に可愛かった。パステルカラーで細かい模様が描かれていて、紙幣もそうだけれど繊細で美しいデザインはさすがミュシャの国と思わずにはいられない。こういう楽しみがあると、電子マネーよりも切符の方がいいなぁと思ってしまう。知らない国で、言語もよくわからず、奮闘しながら買った切符が可愛かった時の喜びは、くじ引きが当たった時のように心踊るものだ。


さて、次の日は早く起きて朝食を食べにレストランへ向かった。ガイドブックで目星をつけていたのだけれど、その途中に小さなマーケットを見つけたのでこっちの方が楽しそう、とそこで朝食をとることにした。熱々に溶けたチーズをかけて食べるベイクドポテト、スパイスの効いたホットりんごジュース、いのししや鹿の肉のソーセジなど目移りしてしまう。散々悩んだ末に、革のジャケットを着たイカしたおじさんの屋台で、ハーブの効いたポークソーセージとたっぷりのザワークラウトを挟んだ大きなホットドッグを買って食べた。


そのほかに、ブラチスラバへ向かう電車で食べるためにパンを2つ買った-そして、そのパンがとても美味しかった。スパイシーなほうれん草のペーストを包んだパイ(25コルナ)と、シナモンの効いた甘く煮たりんご・クリームチーズ・ケーキ生地をビスケットではさんだパン(35コルナ)。このパンを買うときに、小銭が59コルナしかなかった-そしてパン屋のおじさんが気づいたのだけれど、そのうちの1コルナと思われた小銭はチェコのお金じゃなかった-のだが、おじさんが「そのくらいいいよ。おまけしとく」と言ってくれた。

チェコのポスト

このマーケット、偶然見つけたのでどこか分からなかったのだけれど、今調べたらおそらくFarmers Market in Prague 1という名前のマーケットだと思う。そのあとはミュシャ美術館へ行った。とても小さな美術館なので1時間もあればお土産まで充分見ることができるはず。

たった1日だったのに、すっかりプラハの虜になってしまった。瑞々しい緑に覆われた夏のプラハも美しいのだろうなあ。でも雪の降る冬のプラハも幻想的だろうなあ。イギリスにいる間に、また必ずプラハに行こうと決意し、名残惜しい気持ちでブラチスラバ行きの電車に乗った。

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