Thursday, 5 January 2017

博物館でアフタヌーンティーを


イギリスに来たらアフタヌーンティーを!という人は多いはず。例外なくわたしもその一人で、初めてイギリスへ来た2013年の夏、ひとりでHarrodsのティールームへ行った。嬉々としてアフタヌーンティーを頼むと、店員さんに「マダム、ひとりでは量が多すぎますよ」と優しく説き伏せられ、小さなケーキの盛り合わせと紅茶を頼んだ。もちろん、そのケーキと紅茶もとびっきり美味しかったのだけれど。



それから3年と4ヶ月がすぎ、ロンドンに住むわたしを友人が訪ねてくれた。彼女のロンドンで行きたいところリストに大英博物館があったので、せっかくだからと館内でアフタヌンティーをすることに。わたしのイギリスでのアフタヌーンティーデビューである。


大英博物館といえばイギリスを代表する博物館かつ観光名所。ロゼッタストーンやミイラなど世界各地から集めてきた収蔵品の数々は1日では見尽くせないほど。そんな大英博物館にあるGreat Court Restaurantではリーズナブルに本格的なアフタヌーンティーを愉しむことができる。


真っ白な館内にエメラルドグリーンの布張りの椅子が映えるレストランは、カップやプレートの色まで白とグリーンに統一されていて、とても上品な雰囲気。アフタヌーンティーは£19.50、プロセッコをつけると£25。


たっぷりのクロテッドクリームにラズベリーのジャムとスコーンは別のお皿に。2段重ねのティースタンドの下の段はきゅうりと卵のサンドイッチ、サーモンのサンドイッチ、塩気の効いたハムのベーグルサンド、ほうれん草のキッシュ、上の段はマカロン、チョコレートケーキ、ラズベリーのタルト、マフィン。


友人は何よりもクロテッドクリームに感激し、「死ぬ前に食べたいものリストに入れておくね」と言っていた。わたしも初めてクロテッドクリームを食べた時は本当に衝撃を受けた。Harrodsでケーキを食べたその年に、1週間だけ通った語学学校の友人に連れられて行った、学校の近くにある小さなカフェで。小さなカップに入ったバターのようなそれは、ひんやりと冷たく、なんとも贅沢な味がした。そのあと、スーパーでクロテッドクリームを買い、BathからOxfordへ向かう長距離バスの中でベーグルにたっぷり塗って、ラズベリーと一緒に夢中で食べた。もちろん、友人もクロテッドクリームとともに日本へ帰って行った。 


サンドイッチの段を食べ終わった頃にはお腹もいっぱいになり、ケーキは箱に詰めて家へ持って帰った。プロセッコを飲みながらのんびりしていたら、2時間はとうに過ぎていた。お会計をお願いすると、仲良くなった店員さんがローズプロセッコを一杯ずつプレゼントしてくれた。ローズの香りがふんわりする、ピンクの愛らしいプロセッコだった。私たちはすっかり気持ちよくなり、上機嫌で博物館を見てまわった。博物館でのアフタヌーンティーは、イギリスでの忘れられない思い出のひとつになった。


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