ブラチスラバでいちばん楽しみにしていたのは、“The Blue Church”という別名で有名なThe Church of St Elizabeth 。淡いブルーに輝く教会の写真を一目見たときに、絶対に行きたいと思ったのだ。
ブルーチャーチは旧市街地の中心から歩いて15分ほどのところにある。11月のブラチスラバはとても静かだった。観光客もほとんど居なかったのに、時々すれ違った団体客はみんな日本人だった。いま日本ではブラチスラバが大注目!なわけではないと思うけれど、不思議。
「マンホールおじさん」の別名で人気なMan at work
カフェでケーキを食べたり寄り道をしながら向かう。このカフェは入ってすぐに手作り雑貨やスロバキアの民芸品が売ってある雑貨スペースとケーキのショーケースがあり、奥はカフェになっていた。その一角にあった「おままごとスペース」に私は思わず目を奪われた。キッチンがIHだったのだ。その隣にはコーヒーメーカーまである。もう2016年だものな、と思いながらもジェネレーションギャップを感じる。
1907年に建てられたこの教会は、ハンガリー人の建築家レヒネル・エデンによって設計されたアール・ヌーヴォー様式。レヒネルはハンガリーのガウディという異名も持つのだとか。細かい曲線や模様が施された教会は、近くで見ればみるほど美しく、しばらく見惚れてしまった。
ドアを開けて中へ入る。入ってすぐには鉄格子があり、そこから先には入ることはできなかった。網目から中を覗く。教会の中も、外観と同じ淡いブルーと白で統一されていて幻想的な雰囲気。すべてを写真に切り取って持って帰りたいほど、どこまでも美しく、今まででいちばん好きな教会になった。
教会の裏にある学校も信じられない可愛さだった。おそらく教会と同じアール・ヌーヴォー様式で、濃淡のオレンジが教会のブルーと対照的にとても暖かい。周りはごく普通の、コンクリート打ちたてのビルとかなので、この教会と学校だけがちょっと異次元からやってきたかのよう。
ブラチスラバはとても小さい街なので1日もあれば充分に見てまわれる。ウィーン・プラハ・ブダペストへも簡単に行ける便利な立地なので、ヨーロッパ旅行のついでに訪れてみるのもいいかもしれません。
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